やりたいことが見つからない

よく若者が言う言葉で、やりたいことや仕事が見つからない、わからないという事をネットで見たり聞いたりすることが多い。

自分もそのうちの一人で、やりたいことがわからない。

なにかしなくちゃ、行動しなきゃ、と焦る日々。

ためしになにかやってみるものの序盤で「向いてないかも」とすぐに手を引く。

行動もせず頭の中だけで終わらせることが増えた。

というのも、小さな失敗を俺はこの7~8年間で繰り返してきた。

失敗というか「続かなかった」「めんどくさくなった」のほうが正しいかもしれない。

完結にいうともう何をしたらいいのかわからなくなってきた。

あまりにも躓きすぎた。自分にとっては。

たぶん自分以外の人からしたら大したことないよと言われるくらいの挫折だろうけど、あくまで自分にとっては今が今まで生きてきた人生の中でもっとも地獄であることは間違いない。

退屈という地獄。

人間の脳は退屈を一番に嫌うというのを聞いたことがある。

実際そうなのだろうと思う。

的外れなことを言うようだが、紛争地域の人々、貧困層の国の人

に比べて豊かで治安の良い日本のほうが自死が多いのはやはり「退屈」が少なからず関係していることは言うまでもないと思う。

日本にいればなんでもできるし、なんにでもなれる、よく言われる言葉だ。ほかの貧しい国と違って確かにそうなのだろう。

ただ日本の空気はずっしりと重い。実際になんでもするひとや、なんにでもなれることなんて、ほぼ不可能だ。

無理じゃない、けど現実的に難しすぎる。

なにか新しいことをするとき、何か新しい何者かになろうとしたときに出迎えてくる重い空気。マイナスな、ネガティブな、否定的な空気を何日、何か月、何年間と吸い続けることに耐えられる人間はごく一部である。

やりたいことが見つからないとはなにかやりたいことを見つけたいということの裏返しでもある、自分はそうだし、そう思ってる人が多いとは思う。

よくITの社長なんかは好きなことにとことん熱中しろ、好きなことを仕事にしろという。

暇な僕らはそれを真に受け、本当に自分が好きなものを必死で探そうとする。

だがほとんどの人が見つからない。

なんとなくわかったことは「その作業が一番難しい」ってことだ。

つまり自分でもわからない自分が熱中できるもの好きなものを見つける作業こそが一番の課題なんだけど、彼ら成功者はその探し方に関してはスルーだ。

まあ好きなものなんて人それぞれだからあたりまえっちゃあたりまえなんだが。

結局探し物は自分で見つけなくてはいけないということだ。